「外足主導」か「内足主導」かという議論

最近、外足(脚)主導って話をする生徒さんがとても多い気がする。

一時、SAJが内足主導を提唱し、デモまでもが内足主導を取り入れた時期があった。

そんなスキー業界の微妙な時期が4~5シーズンほど続いていたんだけど、誰かが「やっぱ外足主導でしょ」って言い始めて、今では外足主導が流行っている。

生徒さんに教えていて思うことは、この「内足主導」とか「外足主導」って議論が、スキーヤーの上達に弊害をもたらしているってこと。

「なんで、なんで、内足主導か外足主導かのどっちかじゃないといけないの???」

これって考えてみればすぐにおかしいってわかるよね。

だって、人間には2本の足があるんだから、両足使えばいいじゃん。
両足主導でいいじゃん。

実際上手い人は、内足主導だろうが、外足主導だろうが、普通の斜面であれば上手に滑れます。
テクニカルを受けてもクラウンを受けても合格点出ます。

どっちでもいいんです。
そして上手い人は、絶対に両足で切り替えてます。

どっちかの足を主導で切り替えようなんて考えていません。

言われりゃ、当たり前のこと。
でも気付いていない人が多い。流行りに流されている人が多い。

つまらない議論に流されてると、いつまでたってもテクニカル・クラウンには受からないよ。

本質は板をたわますこと、板を走らせること。

できるスキーヤーは、内足主導とか外足主導なんてそんな小さなこと全然考えていない。
考えているのは、「どうしたらもっと板がたわむのか」「どうしたらもっと板が走るのか」ってこと。

どんなシチュエーションでも、足は両足使う。
片方の足で何とかしようなんて考えない!!

これがスキーの本質です。

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