テクニカルに合格したい人もクラウンに合格したい人も「ターンの後半に板をたわませたい」って思ってると思う。
どうしてもスキーの圧を感じられない、スキーがたわまないって思っているテククラ受験者は本当に多いからね。
でもね、実は大回りの板はたわみを感じづらいって知ってた?
Rが大きいから、しっかり倒せないとたわみを感じにくいんだよね。
それに比べて、Rの小さい小回り用の板はちょっと傾けるだけでたわみがでるの。
だからスキーを踏めてる感覚とか、たわんでる感覚を感じたかったら、小回りの板で大回りを滑るべきなの。
まずは小回りの板でしっかりと板がたわんでる感を感じられるようになることが大切。
十分にたわみを感じられるようになってから大回りの板を履いても遅くないと思うな。
大回りは大回り用の板、小回りは小回り用の板と決めつけずに練習するといいよ。
それから逆もしかりだよね。
小回りを大回りの板で練習するの。
小回りの板はRが小さいからずれにくい。
でも大回りの板はR大きいからとてもずれやすいの。
例えばR30とかR35の板を使うとずらすのはとても簡単だけど、噛ますの(カービング)が難しい。
だから大回りの板はずらす練習にとてもいいの。
大回りの板でずれる感覚をつかんでから、小回りの板でずれを使えるようにする。
こうやってあえて逆のスキーを履くことで、たわみとかずれを感じれるようになる。
こういう練習をすると、表面的なところじゃなくて、スキーのうまさという本質の部分のレベルを上げることができるよ。
テクニカルやクラウンを受けている人を見ると、表面的なところを改善することに躍起になって、自分の本質的なうまさを磨くことを怠ってるように見えるんだよね。
検定バーンでばっか練習して、「外向だ」「外傾だ」「体を落とせだ」と表面的なところばかりを直そうとする。
こういう人たちはなかなかプライズには受からないと思うよ。
いつも言っていることだけど、ぶっちゃけテクニカルは常にいい位置に乗ってれば受かる。
本質は常にいいポジションにいれること。
ただ外向きゃいいってもんじゃないし、ただ体を落とせばいいってもんじゃない。
あまり表面的なところに気を取られないようにした方がいいと思うな。
荒れた斜面を大回りしたり、オフピステに入ったりして、バランスや本質的なうまさもバランスよく磨いた方がいいと思うよ。
そして正しい知識を身につけること。
テクニカル、クラウンに受かりたいなら、何が正しくて何が間違っているのかをしっかり学ぼう。