色んなスクールや先生に教わると迷いが生じることってあるよね。
言ってる事が全然違ったりするからね。
どっちが正しいのかわかんなくなっちゃうよね。
君にはこんな迷いを吹き飛ばして欲しい。
なぜなら、滑り方って人によって全然違うんだよね。
2015年技術選で同点優勝だった柏木義之さんと丸山貴雄さんの滑りを見比べればわかるけど全然違う滑りしてるよね。
柏木義之さんはターンの前半はスキーの後ろ側に乗ってるのに対し、丸山貴雄さんは前側に乗ってる。
正反対の動きをしてるのに、二人とも超点数出るし、トップになるんだから。
重要なことって、前に乗るとか後ろに乗るとか、谷側に体を落とすとかってことじゃないんだよね。
スキーの本質は、「板を傾けること(傾きを戻すこと)」「板をたわますこと」、あとは「板をズラすこと」なんだよ。
トップデモはどうしたらスキーが仕事をしてくれるかを常に考えて動いてるの。
そこが一番重要なの。
だからターンの前半に前に乗ろうが後ろに乗ろうが関係ないワケ。
自分がこうしたらスキーが一番仕事をしてくれるって思ってそこにポジションを持っていくの。
スクールでは先生はどう動けとしか教えてくれないけど、どう動くかに正解はないのよ。
ぶっちゃけ、板がしっかりたわんで走ってくれれば、OK。
上体の動きだけを指摘され、上っ面だけ直そうとすると絶対上手くならないから。
そんなわけで、あまり迷わないようにしてね。
スキーの本質は何だっけ?
さっき言ったよね。
どうしたらスキーが傾くのか、どうしたらスキーがたわむのか、どうしたらスキーがズレるのか。
この点を自分でしっかり考えるようにしよう。
ちょっと難しい話になっちゃったけど、重要なのは体を動かすことじゃなくて、板をたわますことだったり、傾きだってことは理解してもらえたかな。